弦の張り方のコツや注意点

以前、タヒチアンウクレレ演奏の講習会に参加した際、弦を張る度に切れて困っていた方が何人かいらしたので、タヒチアンウクレレを数本作ってみて段々と分かってきた弦の張り方のコツ的なメモを書いておきます。


まず、フロロカーボンやナイロンの釣糸弦はある程度細く伸び、伸びきってくると若干安定してくる、というような素材です。また、練りゴムを想像して頂くと解りやすいかと思いますが、素早く引っ張ると切れ、ゆっくり伸ばすと良く伸びる感のある素材です。
なので、弦を張り替える際、特にC,E弦は一気に張ると非常に切れやすいので、C,E弦もA弦と同じA音階まで張り、半日ほど置いてからCやEまで上げることをお勧めします。その後1週間ほど毎日チューニングすることである程度安定してきます。
長期間チューニングせずに放っておくと弦が切れやすくなります。特にE弦は切れやすいので、最低でも月1〜2回以上のこまめなチューニングをすれば、弦が切れるのを低減させる事ができるかと思います。
また、現地タヒチの方々の場合、テイルの弦留め部で1本の釣糸を折り返して2弦ずつ張って1度にチューニングする方式をとっている事もあるようなのですが、 弦留め部で擦れる事で切れやすかったり、弦が切れた場合の釣糸の消費が多いので、個人的には1本ずつ固く結んで張る方式をお勧めします。
また、ペグ穴に釣糸弦を留める際は、まず2回巻いた後に4回穴に通して留めるのがベストかと思います。


参考になれば。